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アイソン彗星彗星の位置、方角、時刻

2013.11.1更新

アイソン彗星は11月に入るとかなり明るくなり、いよいよ観測期を迎えます。
太陽に最も近づく11月29日、地球に最も近くなる12月27日前後は見逃せません!
彗星は太陽に近づくほど明るくなるのですが、見える方角も太陽に近くなるため、見える時間は少なくなります。
一方、太陽から遠ざかるにつれ(11月29日以降)、暗くなるものの、高度が上がって行き、見える時間帯も長くなっていきます。
そして12月28日あたりからは地平線の下に沈むことなく、一晩中姿を現すようになります。
また日没直後や日の出直前以外の暗い時間帯なら、彗星のコマと呼ばれる彗星本体を取り巻く光ぼうや、彗星の尾の複雑な部分まで楽しめるはずです。
2〜3か月続く観測期の中でも、見える時刻や方角、高度、明るさなど、いろいろな要素が変化し、見え方もそれぞれ変わるはず。
一度だけでなく、何度も観察して、二度と帰って来ないアイソン彗星を存分に楽しみましょう。

双眼鏡や天体望遠鏡で絶対に太陽を見てはいけません。失明する危険があります。日の出直前、日没直後の観察では、視界に太陽が入らないよう、十分に注意してください。


カレンダー_アイソン彗星の壱と見どころ

※時刻は東京の場合。等級は2013年7月時点での予測なので、実際とは異なる可能性があります。

11月29日前後は太陽に近過ぎるため観測注意!!

図_11月1日から12月22日までのアイソン彗星の位置

<11月1日から12月22日までのアイソン彗星の位置>(日の出時。東京)
彗星の明るさは予測(2013年7月時点)。

図_11月16、21、26日の彗星出現時刻と、その後、移動して行く様子

<11月16、21、26日の彗星出現時刻と、その後、移動して行く様子>(高度は東京の場合)
彗星の明るさは予測(2013年7月時点)。

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※iPhone、iPod touch、iPadは、Apple Inc.の商標です。

商品詳細

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科学情報誌「So-TEN-Ken」Vol.48より転載。

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