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約6年に1度のかくれんぼ。木星のガリレオ衛星の「相互食」
2014.11.7更新
秋が深まるにつれ、見頃を迎える木星。
その木星の周りをグルグル回っている4つのガリレオ衛星(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)が、地球からちょうど重なって見える相互食という現象が、2014年秋から2015年6月ぐらいにかけて観察できます。

<木星とガリレオ衛星の合成イメージ> 4つの点のように見えるのがガリレオ衛星。木星を中心にして周回しているので、観察する時間帯によって、この4つの点(衛星)は位置が変わります。
ガリレオ衛星は4つとも木星の赤道面に沿って周回していて、ほとんどの場合、地球からは衛星同士が重なって見えることはありません。
しかし木星が約12年かけて公転していて、その半分の約6年に1度、地球から木星の赤道面を真横から見る位置関係になることで、この相互食が起きます。
相互食の起きる日時は下に掲載しています。
その1時間ぐらい前から10分おきぐらいに天体望遠鏡で観察してみると、だんだん2つの衛星が近づき、やがてぴったりと重なって1つになる過程を見ることができます。
- 2014.10.06 02:40 (41.7分間)
- 2014.10.31 23:28 (141.1分間)
- 2014.11.23 01:31 (6.6分間)
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- 2014.11.30 04:20 (7.1分間)
- 2014.12.15 03:25 (68.0分間)
- 2014.12.17 00:47 (28.8分間)
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- 2015.02.01 04:31 (8.7分間)
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科学情報誌「So-TEN-Ken」Vol.52より転載。一部再編集。