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今、火星がどんどん近づいている!?

2016.3.14更新

2014年最接近時の火星

<前回の最接近時の火星>
撮影 : 2014.4.14 ©米山誠一

木星や土星などの惑星と違って、約2年2か月に一度しか観察シーズンのやって来ない火星。
その火星が今まさに地球に接近中です。
最も近づくのは5月31日ですが、3月上旬の時点で0等まで明るく見えてきています。
約2年2か月ごとに地球と火星は最接近を起こすのですが、そのときの距離は一定ではありません。
2003年8月の最接近時は地球との距離が約5,576万kmまで迫り「火星大接近!」と一大火星ブームになりました。
逆に2012年3月は最接近時でも約10,078万kmもあり、今ひとつ。
それでは今回は…?
約7,528万kmなので、なかなかの接近具合です。
天体望遠鏡で100倍ぐらいにして見てみると、肉眼で見る満月と同じぐらいに見え、地球の北極・南極にあたる部分には極冠(きょっかん)と呼ばれる白いエリアに気づくでしょう。
次回の最接近時(2018年7月)は約5,759万kmと再び“大接近”に!
そのときのためにも今回、観察や撮影の練習をしておきましょう!

科学情報誌「So-TEN-Ken」Vol.58より転載。

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