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課題2
「観測機器を整理しよう」 観測機器リスト
2015.8.18更新
天体望遠鏡や双眼鏡は天文部にとってなくてはならない大切なアイテム。
先輩たちから長年引き継いできた機器の中には、触ったことさえなくて、使えるのか使えないのかさえもわからないものなど、あるのでは?
ここで一度全ての機器を整理して、使いこなすために知っておくべきスペックを書き出して整理してみましょう。
<天体望遠鏡と接眼レンズ>
接眼レンズを天体望遠鏡に取り付けるときの、差し込み口の大きさ(差込径)にはいくつか種類があります。
この大きさが望遠鏡側とレンズ側で一致していないと、直接取り付けることはできません。
そこで、接眼レンズはまず差込径ごとに分類しましょう。例えばビクセンの接眼レンズの場合、
- 24.5mm
- 31.7mm
- 50.8mm
の3種類があります。
左画像のように差し込み口の直径を測って、分類してみましょう。
<焦点距離と倍率>
天体望遠鏡の倍率は鏡筒と接眼レンズの組み合わせによって決まります。
鏡筒にはそれぞれ対物レンズ(主鏡)の「焦点距離」という数値があり、接眼レンズにもまた「焦点距離」があります。
それらの数値を使って、以下の式で倍率が求められます。
倍率 = 対物レンズ(主鏡)の焦点距離 ÷ 接眼レンズの焦点距離
例えば、ビクセンの「ED115S」という鏡筒の場合、対物レンズの焦点距離は890mmです。この鏡筒に焦点距離15mmの「NLV15mm」という接眼レンズを接続すると、
890 ÷ 15 ≈ 59.3
で、倍率は約59.3倍なります。
接眼レンズの焦点距離は多くの場合、左画像のようにレンズ本体に書かれています。
<天体望遠鏡の明るさ>
夜空に輝く天体の光量はわずかなものなので、天体望遠鏡はより明るい(=たくさんの光を集められる)方が、いろいろな種類の天体をきれいな像で見ることができます。
そこで重要になってくるのが鏡筒の対物レンズ(主鏡)の有効径。いわゆるレンズの大きさであり、鏡筒の太さにも比例します。
レンズが大きいほどたくさんの光を集められるので、明るく見える傾向があります。
鏡筒に貼ってあるステッカーをよく見ると、左画像のように「D=●●mm f=●●●mm」と書いてある場合があります。この「D」が有効径、「f」は焦点距離です。
以上が天体望遠鏡を使いこなす上で大切な、主な数値(スペック)です。
それでは、学校にある天体望遠鏡と双眼鏡のこれらのスペックを調べて整理してみましょう。
まず最初にこちらのレポートフォーマットをプリントアウトして、天体望遠鏡の鏡筒や接眼レンズ、双眼鏡に表示されている数値を書き留めてみましょう。
(上記の青文字部分をクリックすると、PDFファイルが表示されます。出力してお使いください)
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