4月4日は皆既月食!

なぜ月が赤くなる?

2014.9.8更新

画像_いつもの満月、部分月食、皆既月食と変化していく様子

<いつもの満月 → 部分月食 → 皆既月食と変化していく様子> 2011.12.10 ⁄ 撮影 : 井川俊彦

2014年10月8日に引き続き、日本全国どこででも見られる2015年4月4日の皆既月食。
こうこうと輝く満月が徐々に欠けていき、やがて赤黒い色に変化するという、ちょっと不気味な(?)姿を目撃することができます。
月は最も身近な天体。
月食の起こる時刻とおおよその方角さえわかっていれば、ほとんどの人がこの皆既月食を見ることができるでしょう。
あとは、月が雲に隠れてしまわないように、祈るだけ!

なぜ月が赤くなる?

画像_皆既月食のときの太陽、地球、月の位置

<A : 皆既月食のときの太陽、地球、月の位置>
地球を挟んで太陽の反対側には、地球の影ができます。そこへ月が移動してくると月食となります。
※天体の大きさと距離の縮尺はデフォルメしています。


画像_皆既月食で月が赤くなる理由

<B : 皆既月食で月が赤くなる理由>
大気によって太陽光はわずかに屈折して、本影に入り込みます。そのとき大気によって波長の短い光は散乱し、波長の長い赤い光だけが残ります。
※天体の大きさと距離の縮尺はデフォルメしています。


画像_ダンジョンの尺度

<C : ダンジョンの尺度>
皆既月食の色で、大気のちりの状態を測るためのスケール。0が最もちりの多い状態で、非常に暗く、月の中心部はほとんど見えません。逆に4は最もちりが少ない状態で、オレンジ色に明るく見えます。提供 : 国立天文台。

月食は、太陽-地球-月が一直線に並んで、地球の影に月が入り込むことで起こります(図A)。
満月が地球の丸い影の中に全部すっぽり入るのが皆既月食、部分的に入るのが部分月食です。
月が地球の影に入ってしまうということは、太陽の光が当たらなくなり、月は見えなくなってしまう。
…はずですが、実際には図Bのように、大気のおかげでわずかな光が屈折して月に届き、私たちは月の姿を見ることができます。
人に見える光は、波長によって赤、橙、黄…とほぼ7色に分けられますが、そのうち波長の短い光は大気で散乱してしまい、月まで届きません。
最も波長の長い赤系の光だけが月まで届き、私たちに赤く見えるのです。
朝日や夕日が赤く見えるのも、これと同じ理由です。
そして赤味の度合いも、図Cのようにその日の大気の様子で変わります。
「空気が汚れていると、夕日が赤くなる」という話を聞きますが、これは大気のちりが多いと光の散乱が増え、ますます波長の長い光しか届かないから。
もし大気のちりが少なくなれば、もう少し波長の短い橙色の光も届くようになり、赤みは弱くなります。
皆既月食も同じで、その色によって大気の汚れ具合が分かります。
今回の皆既月食はどんな色の月になるか、皆さんも自分の目で確認してみましょう。

いろんなスタイルで皆既月食を見よう!

My天体望遠鏡•双眼鏡で

天体望遠鏡はもちろんのこと、双眼鏡でも月は十分に楽しめる天体です。
倍率を低めに設定した天体望遠鏡や、6〜10倍ぐらいの双眼鏡で月食の様子を観察してみましょう。
月面の模様がはっきり確認でき、部分食から皆既へと変化していく様子も、とても生々しく(?)感じられますよ。


天文施設で

この日は全国各地の天文(科学)施設などで、皆既月食の観察会が行われます。
天体望遠鏡や双眼鏡を使って、スタッフの解説を聞きながら、大勢の人々と月食ショーを楽しむことができます。
どこで観察会を行うかは、4月4日は皆既月食topページや、近くの天文台(科学館)などのWEBサイトを検索してみましょう。


スマホで、デジカメで

拡大した月を撮る方法はいくつかあります。

  1. カメラの望遠レンズを利用する
  2. 双眼鏡(天体望遠鏡)にスマートフォンやコンパクトデジタルカメラを押し付けて撮る
  3. 天体望遠鏡にカメラを接続して撮る

月食の最中と始まる前では、月の明るさがかなり変わります。
いずれの撮影方法でも露出の調整がカギになるので、できれば露出やシャッタースピードをマニュアル設定できるカメラがオススメです。

<オススメ 双眼鏡>
アスコットZR8×42WP(W)
●星空を見るのに適した広角タイプ。プリズムとレンズに多層膜コーティング(PFMコート)を施し、暗い星空でもシャープな視界を確保します。
倍率 : 8倍
対物レンズ有効径 : 42mm
サイズ : 13.3×18.1×5.9cm
重さ : 870g
広角、防水、PFMコート

» 商品詳細

画像_アスコットZR8×42WP(W)

科学情報誌「So-TEN-Ken」Vol.52より転載。一部再編集。

ページの先頭へ戻る