ビギナーのための天体撮影講座

004.惑星の写真を撮ろう

2014.5.30更新

画像_木星

今回の撮影方法で実際に撮った木星
2010.6撮影

今回はモータードライブに赤道儀と、機材もちょっとばかりレベルアップして惑星の撮影に挑戦してみましょう!

必要な機材

  • 長時間露光ができるカメラ
  • モータードライブ付きの赤道儀に搭載された望遠鏡一式
  • 望遠鏡にカメラを搭載するためのアダプター
  • カメラ用のリモコン(なくても可)

この撮影方法に適した天体

惑星、月。
金星以外の惑星の撮影は、月や金星で練習してからトライしましょう。
金星以外の惑星は意外と暗いのでシャッタースピードに注意が必要です。ISO感度を800程度まで上げて、シャッタースピードがなるべく速くなるようにしないと、風などの影響を受けてブレてしまうことがあります。

準備編

カメラの設定

  • 撮影モード : オート
  • ホワイトバランス : 太陽光
  • フラッシュ : オフ
  • 測光モード : スポット測光
  • ピント : 無限遠(∞)、カメラによっては風景モードを選択すると無限遠になります
  • ISO感度 : 800程度

手ブレ防止のため、セルフタイマーを使用します。

撮影編

画像_アダプターをセット

今回は天体望遠鏡の接眼部にアダプターを使ってカメラを装着し、撮影します。
アダプターはビクセンのデジタルカメラクィックブラケットを使用しました。
天体望遠鏡のセッティングなど、前もって準備できるものは日が暮れないうちに済ませておきましょう。

画像_単眼鏡でピントを合わせ

画像_単眼鏡でピントを合わせ

惑星をよりシャープに写すにはピントを正確に合わせる必要があります。
002.天体望遠鏡で月を写そうでも紹介しましたが、単眼鏡を使うと正確なピント合わせが可能です。
まず月や1等星など見やすい天体を単眼鏡でのぞいて単眼鏡のピントを合わせます。その状態をキープしたまま、単眼鏡を望遠鏡の接眼レンズに押しつけ、それをのぞきながら、今度は望遠鏡の方のピントを合わせます。
それが済んだらカメラをセットします。

画像_ウェイト軸にカメラ雲台を装着

後はシャッターを切るだけです。
シャッタースピードが遅いので、手ブレしないようにセルフタイマーを使ったりリモコンを使用してください。
何度も写してみて自分で調整を加えることも必要です。
方法はカメラによって様々ですが、オート撮影でも暗め、明るめに調整できる場合はその機能を使います。
あるいはコンパクトデジタルカメラであってもマニュアル撮影が可能な機種もあります。
その場合は絞りをなるべく開いた状態(小さな数値)でシャッタースピードをいろいろと変えてみて、撮ってはモニターで確認する作業を繰り返して、適切な組み合わせを見つけましょう。
ISO感度を上げれば、その分速いシャッターが切れるので簡単に写せそうですが、感度を上げ過ぎるとノイズ(ザラザラとして見える)が多くなるので注意しましょう。
一般的にはISO1000以上でノイズが増えるようです。

<オススメ オプションパーツ>
デジタルカメラクイックブラケットII
ユーザの声から生まれた“便利アイテム”。
カメラをブラケットから外さなくても、眼視への切り替えがすばやく行えます。
天体望遠鏡とフィールドスコープのいずれにも使用可能なコンパクトデジタルカメラ用アダプタです。

商品詳細

画像_デジタルカメラクイックブラケット2

科学情報誌「So-TEN-Ken」Vol.36より転載。一部改訂。

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