全国家庭顕微鏡普及協会

第1部「全国家庭顕微鏡普及協会」誕生!
第2話 “手当たり次第”に見て顕微鏡と友達に…

ビタミンC

ビタミンC(40倍)
「アルプスの氷河みたい。とがってる感じね」(母)

「顕微鏡に慣れるコツは、とにかく手当たり次第に見ることだ」
父さんは言う。
「でも、プレパラートとか作らないといけないんじゃないの?」
僕がそう言ったら、父さんはニヤリと笑って薬箱を出してきた。
並べたスライドグラスの上に見えるか見えないかぐらいに薄くメンソレータムを塗ると、今度は食卓の上の調味料入れを手に取って、グラニュー糖、食卓塩、うまみ調味料、コショウ…、ほんの少しずつ落としていく。
「ほら、こぼすなよ!」
と言いつつ顕微鏡のステージの上へ。40倍でのぞいたらびっくり!おんなじマルイ粒だとばかり思っていた調味料は、それぞれ独特な形をしているんだ。
「落ちている粒なら、セロハンテープにくっつけて観察してもいいんだよ」

座っていても観察の材料は無限にある

グラニュー糖

グラニュー糖(40倍)
「梅酒に使う氷砂糖の形とよく似ているわ」(母)

さらに別のスライドグラスに水を1滴ずつ…。薬箱のビタミンC、胃薬などをほんのちょっとだけ溶かしてしぱらく待つ。
母さんも台所から、しょうゆやタバスコを持って参加。乾かすためにヘアドライヤーも貸してくれた。
溶かしてからゆっくり乾かすと、とんがった幾何学模様やカラフルで奇妙な形が次々に出現!
そうか、道の世界き食卓の上にだって広がっているんだ…。

  • 胃薬

    胃薬(40倍)
    「わあ、溶けかかった雪玉だ! ふつうの胃薬なのに…」(僕)

  • 水溶き片栗粉

    水溶き片栗粉(40倍)
    「片栗粉って、水を吸って丸くふくらむんだね」(僕)

  • しょうゆ

    しょうゆ(40倍)
    「なんだか地図みたい。茶色い丸は油かな?」(僕)

  • タバスコ

    タバスコ(40倍)
    「決まった形がないね。赤いのは唐辛子エキスだな」(父)

“小型懐中電灯”でよりハッピー

双眼実体顕微鏡

双眼実体顕微鏡 ミクロボーイSL-30
» 商品詳細

コインの模様や医師のかけらなど、光を通さないものも見てみたい…。
そんなときは、小さな懐中電灯を用意しよう。対象をステージに載せ、斜めから光をあてる。あまり高い倍率では対物レンズがじゃまをするけど、低〜中倍率なら意外と楽しめるぞ。
また物体の表面を観察するための実体顕微鏡というものもある。

顕微鏡愛好の心得

第二条「まずは食卓に材を求めよ」

科学情報誌「So-TEN-Ken」Vol.14より転載。

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